今宵も冷たき 底なしの闇へ 目を閉じて想う 愛し人の魂 帰らぬ君の美しい骸を抱いて 叶わぬ願いと知りながら...
犬は印を付ける 猫は痕跡を隠す 同じ場所に帰る 違う場所で眠る 小さな箱の中の世界で いつも独りぼっちで目覚める 止まらないオルゴールが 終わらない日々を歌う...
今宵の月は冷たし 風が浚う 迷い残らぬ刃先で 悔やみ恨み断ち切れ 涙に代わり 今生の闇を討ちとらん...
街、壁、機械音 人が造り出した世界 つまらない日常に ひしめきあう雲が笑う 無機質な現実 君から全てを奪った...
貴方に会いたくて目を閉じる せめて夢の中で抱きしめられたら 嗚呼あの日に戻れたなら 鎖で繋いでも引き止めるよ...
人の世 見つめて幾年 散り交う 儚き花 流れる時に 身を任せ...
なだらかな風吹く丘 受け止める 萌黄の草 雲一つ生まない空 見晴るかす地平線 届かない遠き裾野 取り囲む四つの石...
ringing - 隠された道標 誘う森 silence -...
カサっと掘った鼻先の土 お腹を通して後ろの方へ 僕に出来るのはそのぐらいで...
焦熱の風 今 吹き抜ける 荒れた大地 撫でるように さすらいの影 一人奏でる 砂に埋もれた過去(うた)を...