しんとした空気の中 踏みしめた大地 きりりと引く弓。 背筋を正して全ての気魄(きはく)を一点に収める。 些細な揺らぎでぶれる矢先。 まるで心の湖面に己の姿を映しだしているようです。...
夜明けの群青が軋む 嗚呼 ここは一体何処だろう? …これも星の宿業(さだめ)か 未熟さゆえなのか...
今此処に集った 何の縁(えにし)か 誘(いざな)われるように ...
駆け出す気持ちは一途で誰かを愛してやまない 雲ひとつ無いあの空のように ふとした瞬間に目が合ってそらす...
(マゼンタ=ルカ、青緑=ミク、黒=二人) 遙か忘却の彼方血に潜み啼く龍(もの)よ 遠き地平の先 密か佇む園 我は贄として此処(ここ)に降り立ち...
香(かぐわ)しの夢 誘うように手招けば 欲深い蝶 蜜を求めて舞い降りる 今 戯(たわむ)れの恋 咲いた花 飢えた心は不意に 手を伸ばす...
画面の中で奏で美しく魅せてる 仮初(かりそめ)の佇(たたず)まい 仮面劇 私は演奏者 顔隠し腕晒す 貴方はこれを見て すべてだと思っていた...
美しうちにすぐる空に ねんごろ 撫でいづるごとく...
あでやかに 咲き乱る 椿のように 色なす 恋織物 狂おしい この想い ただ一筋...
学校を終えてかけだす 何も知らない信号機の色 いつの間にか変わっていたそれに気づかず ただ目を瞑った 目を覚ました 僕の前に 広がる見知らぬ部屋 人も国も自分でさえ 何なのかわからず...