手のひらの空白 欠けた切れ端 手に入れた寂寞 静寂 曖昧な幸福が救いだとして...
8月熱帯夜の海 靴のまま波にさらわれ このままどこへ行けるかな 交わる空海の隙 頭から潜り込ませて...
白亞の世界樹は海馬の深層 アハティの脈動は君の心相 僕を閉込めた未完成の体は...
閉じたまぶた映った情景 何故瞬きと共に消えて行くの ねぇ、どうして 閉じた手のひらの中には 何か掴めてたと思うのだけれど...
頭の中でグルグル回って心の奥でドキドキと 初めて感じたこの気持ち責任取ってよね 誰にも頼らないように迷惑かけないように...
いなくなりたいから 背負ったリュックひとつ いつの間にか 降り出した 雨は まだ止まない 幸せが行き来する 駅の灯(ひ)が眩しい 電車は行く どこまでも どこにも行けない ぼくを乗せて...
ほら錆びた手のひらの中に 白く咲いた花があっても 流した涙の意味と同じくらい 意味が無いから 夢のカケラを積み上げていた夢...
君に会いたいよ 近すぎて言えないよ ah 流れて消えた雪の涙 出会った日の君はちょっとツンとしてて...
つないだ手の隙間から 何もこぼれ落ちないように このまま離さないで...
遠ざかる風に耳を澄ませて 歩んできた道に別れを告げた 長い旅のような夢をみていた...