泳げど泳げど眼中は濃霧。 歩き方さえ分からなくなってしまった。 もう何処にも行けない気がして...
等間隔に散らかった君の夢を ひとつひとつ壊して歩く犬を 望むまま売られていった春の残香に...
呼吸さえドラマチックに 澱んだ言葉を吐いて 隠れた 怖くて プラスチック製になってゆく 歪んだ明日の世界を 忘れてまだ...
例えば時間が終わるだとか 求めて壊れてゆくなら 知らない季節を思い出して 忘れた君を描き出す あの日に見せた君の秘密は 冷めた時間を揺らす言葉 いつかの声も聴こえないように 塞いだ...
意識のない人形になれば 哀しみも全部感じないとか 君の言葉が 僕を刺して...
相当に大層な 御託を並べて 見限られた様な眼で 僕を見て 想像に容易いな 後悔を重ねて...
今だけ 息を止めて 心が見えないように 冷たい 2月の空 重ねて また、零れて...
僕の左目に映る視界は 何かに怯えて生きてる 君の面影が呪いみたいに...
午前零時 手首を見れば いつも同じ 最底辺さ 何もないや 僕の生命 強請（ねだ）るだけで 赤信号...
誰にも見えない心の色 放課後 夕焼け 滲んでいく 確かな色だけ拾い上げて 同調求めてコネクト 愛想無しの君の言葉だけ 数えていたら...