どこで生まれてどこへいくのか 確かな居場所も知らないまま 磁力のような何かに引かれ ゆらゆらゆらゆら揺られている...
最近悲しく思うほどに 世慣れぬ品格が剥がれていく 飽きられたはずの沈黙者の...
「お前なんて要らないヤツだ」って 舌打ちされた あの日に 戻れたんなら キミの頭 この両手で撃ち抜いてやりたいのさ...
碧よ 天地に纏い彩なす 表となれ 黒よ 深きに蔓延(はびこ)り森羅を悟る 裏となれ 当てどなき道 晴れぬ空 不毛を訪ねて 何千里...
並びたる皆々様 お手を拝借! 掲げたる両の手手を まあるく繋いで三千里 おいでませ! 廻る極楽浄土は此岸に 憂世の塵も芥屑も まあるく繋いで三千里...
社会実在論者の慨嘆 孑然たる良識だと仰せ 左手に名声を聚めて 哭もて送るは世相の潮流か 賽は投げられて幾何なく 惨憺たる変遷だと仰せ...
月が欲しいと腕を伸ばした 水面の月はくしゃりと揺れた 滴り落ちる指先の雫...
それは隠された 電子回路 秘めたる意識 ほどく鍵...
涙溜まりし私の胸へ飛び込むは 哀しみ帯びたる 八重桜 昨年(さくねん)の今頃 私はあなたと出会い...
蛇欲(じゃよく)と妄執に憑かれた下界で 吾(われ)に与えられし金色(こんじき)の玉座 ひた続く狂熱と混沌の旋律(しらべ) 古(いにしえ)なる王朝の戴冠もかくや...