近づく速射屋 未来を撃ち抜く 控える易者が正解を売る 誰かの解なら必要ないから 属さぬ青さが世界を撃つ 切り刻む色 取り返す感触 舞い踊るなら 月を鳴かすように...
月の明かり射す 静けさに 空の音 響き 目を落とす 鈍い溜息を 裂く様に...
放置されたままに 砂の鳥の羽 頭上 掠(かす)め 乾いた音 帆に繋ぐ足へ 浮かぶ檻の船 駆動 掠(かす)れ 乾いた声...
6時に見上げる空に 夜を明ける空の声を 聞くことができるなら 手でぬぐってしまえばいい 夜を終わらす色に 朝焼けの光の音を 聞くことが叶うなら 目を瞑る 音が描く方位...
願い事は ただ濁るだろう 欲しいものは 夢にのみだろう 聞こえる声は 遠い過去だろう 歌う声は 砂になるだろう...
融けた世界の中 歪む月と ぽつり零れる空 星が崩れ落ちる 融けた世界の中 光 きらり 溶けた虹色から光 揺れた祈り...
ねえ 塞ぎ込む 場所なら ここにあるよ ねえ 鼓動を消し去りたいなら 耳を貸して なげくこえ わらうこえ かなしむこえ...
遠い夢 見ていた 迷い 包んだ 夜が終わる 青が滲み出した 向こうに 灯りが 綺麗に 見えた 今 ここで 全てを 塗り潰せば 楽かな 見せたいのは インクのかすれ...
Hello, world! Hello, world! Hello, world! Hello, world!...
暗がりに囚われて 意識は海の底 虚構も現実も たゆたう波の上で揺れるだけ 誰も いない 彼はまやかしの 世界に囚われて 理想は夢の中...