まだ壊れないの 瞞（まやか）しの時計は 正しい時間にずっと合わないまま 二人はいつから 手を放してしまった 部屋の鍵をかけ 震えた...
二六時中、取り巻く喧噪が、頬を撫でるそよぎのなか隨に舞った 可成り懶さに歌う聖歌隊、頓痴気な列をなし歩く言葉 錻力を戛々打つ通り雨が錆びた風の余波のなか矢庭に降った...
見つかんないから 油断しな 隙作るのは 不安かい？ Baby...
左手に握る電脳が語る、生き死にの知らせ。馬鹿騒ぎの跡。 陽が昇る前に電流が途切れ、鳴り止む警笛。潜む監視の眼。 レールは敷かれた。上をただ走れ。違反者を探せ。食い殺すように。...
（久しぶり、その後いかがです） 「ところで君は誰？」 …（答えはない） なんて風に いつか交わすのかな...
強引な右折車に阻まれ立ち止まった交差点上 起きた瞬間から感じていた何だかよくないタイミング 小さく舌打ちでまた歩き出す 衝動は支配者の如く暴れまわっては案の定...
足は歩くために在って、目は見るために在って じゃあ、心は何だって言うんだ。 目を塞いだところで、暗闇が視えるだけで...
暗闇に紛れて 舞い降りた 漆黒を抱える 麗しき少女 真紅の唇が 囁いた 「お前の甘美な血、頂こうか」...
空高く舞い上がる日を 夢見た幼い頃 この胸に抱いて 今 見つけたいな Happiness 緑色に染まる道 歩幅を不器用に 合わせてくれる キミ...
背中が寒い夜を 一人抱いて眠る きっと朝は来るのだと そう信じて...