天保十七年。これは、ボーカロイドがまだ木で造られていた頃の物語である。 歌を禁じられた人々は らっせっせ 言霊を人型に閉じ込めて ちゃちゃちゃ 愛情も憎しみも悲しみも全てを吐かせた...
ごめんね ごめんね 野菜も魚も嫌いだし お洒落な服も持ってないし...
ごめんね あの時 素直になれず 私も 君も 傷つき ごめんね 素直に 言いたかったよ...
あってないような ふたりのヒミツを 全部まとめてロッカーへ 重なり合った 愛と愛をまた 全部まとめてロッカーへ それは 想像で出来たシアワセを 詰め直そうと閉じ込めたココロ...
答えてみればいいの? その手は取れないけど 答えてみればいいよ...
それはきっと愛の魔法が解けた刻 最後に待ち受ける悲しい物語 ×××××××× 似た者同士だと思ってた 勝手に思ってただけかもしれない...
正しい方の僕は孤独になって 伝えたいこの気持ちを覆い隠す 嘘に慣れ始めた今は 見え透いた黒を隠す...
廻るネオネオン こんなことならホントのことを言えばよかった でもでも君のためなら嘘もつけるんだと光っていたかった...
触れたこと 憶えている昨日の夢 私はね まだ笑えているよ 仮面の向こうで 見えないなら 覗き込んでみて ほんの少しを 言えない未来で数えていた 日々の不幸を...
科学者、逃げ出した 悲しい鳥になって… 人々、笑った 子守唄は空へ… パパはどこへ行くの? 「少し」遠いとこだよ...