青の天使たちが 飛沫を散らした この水際を濡らした 虹擬きの現象 目に宿るは羨望 束の間に 映した幻想 外側から 見ていた 誰かの物語...
冷えた鉄製のドアに差し込む鍵 右足は鉛 誰もいないない 部屋は真っ暗闇 独り言ちた オカエリ 合鍵を持って 消えちまった 小さな影は 屹度...
外はもう 冷たい空気 缶コーヒーが さめてゆく 手で包んで あたためてみた 元には戻らないのに 開かない踏切の前で 君は不意に線を引いた...
凍てついた息 冷たい指先 バケツの水に 揺れる月鏡 僕はいま何をしているのだろう...
大嫌い。。。-- 無花果の蜜を舐めて 赤い絵の具を絡めて ふたり鬼ごっこした 想いの随意に...
あけたばかりの ピアスの穴を 指でなぞっている 今更 後悔? まぁでもいいかって 居眠りきめ込んだ 辞めた部活の 時間の隙間を 潰したい夜だった 先輩と影踏み するのも飽きて イヤフォン耳にした...
目ヲ開ケテ見ル夢 滲んでいく 綺麗には 終われなかった 知らない背中 他人のように見えた...
見下ろした街は透明な海 光と影が寄せて返して 私は捕食されるだけの 矮小なプランクトン 無視をしたのは君のためで...
透明な小瓶 詰まったキャンディ カラフルフレイバ 埋まって甘美 見つかるわけもないのに「何で」いつかの味を探すの? 思いは過敏 もう散々に 癒えかけてまた 遠のく“完治”...
今夜も上映 真っ白な壁 とある男女のラストシーン 感情は漏洩 迂闊なパンダ目 誰にも会えない有り様 消しては書いて 書いては消して オモイオモイの文を羅列...