―ただ頭脳は問いかける 終わらないヒトの争いと 終わりが近づく世界に...
本当に込めた 「死のう」って思いすらも 視線から逃がれるためのアイデアだ...
「貝のカーソル、動かしたのね」小声で言ったお嬢さん 「二人の過去に塗装した様ね」 少しだけ気にした五秒間 子犬の様な目で訊く 「世界は広い?狭い?どう思う、あなたは」...
独りきり それが当たり前の事で この先も そうだと思ってた 転がってくリンゴ 追いかけてくあの子 いけない いけない 僕が傷つくだけ...
がんじがらめの日常に辟易した時 内に生まれる衝動は何色だろう? 複雑だと思う程 ほどけなくなるそれは...
颯爽とした姿は 霧に消えて 探す 山海東西南北 行き交う 夕暮れ時の合言葉 口ずさみ 出逢う 本能導く先まで 赴く...
突然立ち止まる こっち?そっち?あっち?そっち?どっち? 「遅刻してしまうよ」 絵に描いたような...
曖昧に先延ばす 返事とその先を待ち望んでいたい 噛んでしまえば あっという間に 満たされる苦い冗談も 「そう悪くはない!」 そんな風に僕は思っているんだよ 泣き言だらけの世界も 誰かにとっては立派な世界か...
灰色の空 見上げると 風の行方 白きもの 舞い落ちて 消えていく 儚きもの 手のひらに...
曖昧な日常 戻らない時間が ワタシの中で悲しみになる ため息はこの街の 深い所へ消えていく...