*月夜に咲いた 蘭花-はな-の香りは かぐわしく 紫色の 夜明けに光る 蜜の味 この世のすべてを 私にくれたら 夜ごとの宴は 楽しき夢の宴...
貴方にとって 貴方にとって 心地の悪い言の葉は 私にとって 私にとって...
喉が焼け付くほど痛い祈りを 身体の奥深く沈めていた 息をしようにも苦し過ぎて 見つからないようそっと海に溶く...
切なきこの世の理(ことわり)か 栄華の陰で生き抜く運命(さだめ) 名もなき草木 泥に塗(まみ)れた此の手が今...
街路灯が咲いた道で どうしてって僕は泣いた 散々「愛してる」って囁いた 夜は嘘だったの? ぱっぱっぱっと 切り替わる場面 走馬灯みたいに流れてく 手と仕草と匂いと 笑った顔と...
アイコンガール 揺らぐ時代の波 私のための道が光る Candy voice カラフルな言葉が 闇の中 飛び交う...
心の中 揺れている言葉 誰もが持つ 闇に囚われてる 溢れた活字に 抑圧された感情論 私の想いが クルクル回る...
こっちおいで 黒猫が 手招いた 引かれる手 誰も知らない月の裏 白んでいく 暗闇と...
大都会 喧噪に狼狽 ぽつりひとつ 何の奇跡か意のままに 乗り移り 膠無く意図無く 頭葉住み替える...
禁止裁定を受けて羽根を失くした八咫烏(やたがらす)が不意に呟く 「後ろの正面に白馬の騎士を。」 そんな泡沫(うたかた)の真っ白ゐ嘘 雨に空蝉時雨 雲に万時華鏡 嗚呼、暁ばかり憂きものはなし...