「どこへ行こう」と話しかける 窓の中 じきに春 「そこへ行こう」と思いふける...
ゆりかごから墓場まで 行きと帰りのうたた寝 夕暮れの素敵な雨...
名もなき灰被りが地を蹴った 白鳥の声に導かれて 早足 人混みが流れていく 画面の前に1人 ぽつり...
風が吹く 数ミリ先から 少し寒いね、ごめんね 随分と遠くに来たのか もうそろそろ着くさ 何処かへ...
パスワードは秘密だった 眠るうちに終わっちゃったクラスのこと考えてた パスワードはキー3つだった...
懐かしい風が触った 楽観的な季節は 吸った酸素を身にまとったような庭...
だらんと垂れ下がっちゃった 栄光の手をご覧 私の有り様 その体が 無様に温まるまで 歩きましょう...
銃弾ひとつ飛んだ それは虚ろ 果ては骸 まるで真夜中の昼間...
生まれ落ちたあの日から 炭素になるその日まで 運命な気がするから...
ああ、違和感だった ちょっとした流行だったどぎつい赤は 手遅れな世界の証拠だった ああ、蠢いてんだ...