寂しさという言葉が体中にひしめくから 心じゃないどこかが悲鳴をあげる そんな気がした...
本日は雨 薄暗い空 予報ハズレなんだ 明日こそはきっと晴れるかな...
眠れない夜が ただ 静かに更けてく ネオンの煌めき もう 色あせてくの?...
あたたかい場所を探して 辿り着いた最後の赤い夕暮れ 罅割れた空 寂れた街並み 誰ひとり そこに生きてなどいない...
やわらかい日差し 落ちる葉がひらり 狭まれた視界 泣きだしてみたり...
嗚咽(おえつ)さえ掻き消す大雨 溺れたあたしは息も出来ずに 冷たい身体がここに在る訳を 白い空に求めていた 纏(まと)わりつく孤独に身動きが取れなくなった感情は 壊された言語で哀しい音を立てる...
消え入りそうに 光る電灯 声が二つ 静かに響く 刺さるように 冷えた空気 ぬれた電車 ドアが開く...
好きだったのは、 きみのとなり 丘の上の ひみつの指定席。 冴えないコート着た 冴えないきみは、...
乾いた音が響いた この街には 指先に触れる 小さな呼吸さえ 絡めとられてしまいそうな 私の灯を 失くさないように...
あたたかいスープをのんで きょうはもう めをとじよう おつきさまに おやすみして もうすこししたら ねむろう...