君の問いに言葉を探す どんな答えなら喜ぶだろう 君の問いに言葉を濁す...
使い捨てた オイル切れライター 乾いた音を立てる秒針 見慣れた部屋 同化していく君 時が止まるように...
夢は終わった 目覚めて僕は知った 二分前の世界は...
一滴 君が寂しくないように 零した指先 水面に消えて 切に 生まれ巡ると 恋の空 共に変わらない願い...
僕の手をひらりすり抜けて 銀の鳥籠 君は嫌う 細い線 緩い弧を描き 透明な羽根が落ちて行く...
僕の内側だけの夢幻の世界 どうにか、形にしたい 言葉にしづらい感情を引き摺り 似合う旋律(おと)を探してる...
忘れられない 小さなこと 言葉が今も響き続ける まだぼくは遠くの空を眺めている...
体の中に閉じ込められている いわば 誰もが 人ごみの隅で自分を失くしたまま...
満たされない空の容器[グラス]を 叩きつける凶悪な愛なら 飛び拡がる破片を押し当て 傷を刻む友愛の証明...
泡沫の夜がやがて明けて 僕のことを攫(さら)って行けばいい 冷えた風が足元を抜ける 細い火が小さく燃えてる...