ねがわばイヅレ カナウべきトドクべき ゆめミチタリテこの...
快楽で火照る肌を 踏み躙るつま先から 這い上がる 甘い密 焦燥の味を覚え 身悶える声が願う ”もっと強く” 卑しい目で...
何処までも続く空、枯れ果てた砂漠で 夕日浴びてきらめくスパンコールは揺れる 照らす月明かりの下...
触れるグラスに 注ぐ緊張 飲み干す程に 揺らぐ表情 絡む視線に 浴びせる揶揄で たじろぐ瞬間 零れる嘲笑 撫でる指先 些細な抵抗 掻き分け噛みつく 濡れる唇...
とびっきりの毒を吐く 得意げな顔で滔々と 止め処も無くて 薄笑う どちらもお互い様でしょう どうしようもない昼下がり...
遣る瀬無い紅 拭う手に ぼろぼろまみれた 快楽[けらく]のかけら 慌て擦れ違う 肩を追い...
あと少し近付くだけで 擦[こす]れ合う皮膚の 知っているその体温 感じるよりも早く 頭蓋の中にいつまでも 強く残る記憶...
弛[たゆ]まずに続く時の最中 その物語は始まり終わる いずれ咲き散る花の記憶に 映り溶け込むひとときの夢 儚さばかりが 絶えずに注ぐ...
快楽で火照る肌を 踏み躙[にじ]るつま先から 這い上がる 甘い密 焦燥の味を覚え 身悶える声が願う...
陰る空が 散りばめる 花散らしの 柔らかな雨 大きくなってゆく 粒に ...