「来てしまった」ってお前が笑う むかしなつかしの笑顔だ あの駄菓子屋はまだあるかな きっときっとまだ元気だろう...
そんな腕に抱きつくなよ 歩きにくいったりゃありゃしない 君の細い腕から伝わる温度 妙にくすぐったくて 「どれくらいすき?」「うんと、地球を7周と半周するくらいかな」 「なにそれわかんないわ」 そんな鼻で笑うなよ...
灰色になってさ 嘲笑を零してさ 私の再起不能を 待っているんでしょう どんなに走っても どんなに喘いでも...
11回目の宇宙で 確かに僕は此処にいた 11回目は一つしか星は生まれなかったって 11回目の宇宙で 確かに僕は此処にいた 2回目と11回目は生命は生まれなかったって...
遠い遠い時の果て そこに住まう人は皆 永遠の命をもつ世界での話 赤い実の成る木の下 La La Lu La 生まれながらに 死の呪いがかけられた少女の話...
心を探すロボットの話 どこまでも取るに足らない話 どっかに心は落ちてないか 君が泣く理由を知りたいのだ...
例に倣って傲慢な亡者の大層な秘宝はスカーレット 彼の御令嬢の首輪になって生涯ケージ瞳はイーア 犯行声明送り込んで...
きっといつかの僕に殺されるんだ どこにも行けないと叫んでは啼いた 目の冴えるような夜は嫌いだと不貞(ふて)た 信じていろよと待ち惚(ぼう)けを喰らった...
君は物語を書いている途中 長くて短い物語 書き直そうと必死だったんだね 読み返すことすらできないのに...
君の額に触れた掌 酷く熱さを感じたとき 君の痛みも全て僕が請け負えたなら なんて思ったんだ それはひとつの物語の ほんの一節に過ぎやしない...