声無き声が 慟哭に消え失せてゆく 何処へ向かうべきなのかも解らずに 月の光は 錆びた過去を映す様で 道行く人は 皆それに目を背いた...
探してた記憶の彼方 限りある時間の中で 見つからぬ言葉遊びに 捉われてゆく 消えぬ不安抱えて 孤独だけ募らせてゆくよ 揺蕩う声は風に消えた...
宵闇に包まれ 薄暗い部屋の中 現実に背を向ける 偽りの声を重ねてゆく 窓辺からそっと差す月明り 私の心 赤裸々に照らされた 「ねぇ行かないで」どれだけ声を張り上げても...
静かな雪の夜 月明かりを照り返して 夜空は朱く この街を包む 季節が廻り過ぎ あの時が懐かしくて 今でも想う あなたと過ごしてきた日々を...
暗黙の日々、心すれ違う 交わすだけの言葉も無く 途方に暮れて身体振るわせる 分かるでしょう？この痛み...
遠く空を仰いで 思い出す 在りし日に交わした約束 そっと目を閉じて振り返る防戦の日々...
冷たい風が吹いて 振り返り際に聞こえた あなたの声 戻らぬ安らぎさえ 懐かしく思っていた 静かな日々...
行く当ても無く孤独に彷徨う 光さえ見えず ただ時間だけ虚しく過ぎ行く 決して戻れない 僅かな歩みも躊躇いながら 今でもまだ心の壁破れずに 何処まで歩けば 理想が見つかる...
離れ行く街並み一人眺めて まためぐり逢える時を信じて 何気なく見上げた空は曇っている 溜息混じりに呟く 灰色のこの喧騒に紛れ込んで 知らない場所へと消えたい このまま私はただ独りで生きてくのでしょう...
(オリーブ=リン、赤=レン、黒=リン・レン) いつもと変わらぬ退屈な 繰り返す日々に 出会いは突然巡り来ると 誰が予感してたのでしょう 深い闇に閉ざされた果てしない世界で...