知らない国では 未だ戦争が終わらないというニュースを 残り物の食事で...
まがい物の記憶 君を埋めたアスファルト 踏みつけた蝉の死骸...
優しさゆえに吐く嘘も嘘だと 君はまだ知らなくていい 届かない願い 小さな世界の中 誰でもいいだけだよ...
あなたと出会えた過ちが 虚ろな世界を満たしてく 君に対する感情が 自分の手におえずにいるんだ 一粒の飴 無理やり噛んで あなたと分け合うよろこび...
歪なリズム刻む心音 垂れ流される倦怠感 ダビングされた人々の顔...
愛さなければならないものを 愛せないとき責めるは自分 無邪気な笑みを向けられれば 浴びせたい泥を被るは私...
人間になる夢で目が覚めた 君に触れられたらあたたかいのかな 枯れない花びらに意味はあるのかな 君に怒られたら嬉しかった...
泣く迄 甚振りたい 赦しを乞う慟哭 歪んだ悦楽を 微睡む顔がせがむ 私情に裁かれたい 重ねた罪分け合い 余した欲望を 刺し違える歓び...
汚れた指背中に擦り付けて 爪の色を褒めてとせがむ遊戯 愛情の掃き溜めにまた一人の少女 物の値段習えば涙の価値...
見惚れた慈悲の眼が 背徳に染まる様 遣り切れない矛盾抱えて 何処に火を放つ...