雨の只中 心が滲んで 閑やかな晴れ間を待つ 淡い灯が眠りに就くまで...
今日は別段苦は無い御日柄 半分は上の空仰いでばっかだな な 楽しいなあと嘯いては...
裂け出した椿の果 一握の種 末枯れた日々を掠めては 又、乾風が刺す...
貴方はずっと迷っている 一人できっと悩んでいる 内輪にそっと仕舞っているんじゃ...
因果哉 宛所無く伝い聞いた嘯 陰火から萌え出でて地獄を観てる 忸怩して問詰から抜け出す愛 模って...
夢か現かわからぬまま少年の幻想紡いだ 洞窟に伸びた影の様は延々と続いていくようで ふと現実に目を向けてみる...
斜陽を背に影法師 伸び止まぬ様に気を取られ 躓いて着いた手を...
この瞬間がいつまでも 続けと願ってみても いつか過ぎ去り...
背比べ 瓜二つの 良く似た落ち零れ 縦に並んで...
有耶無耶に回答 気紛れに拉ぐ心 内から覗くは不穏な眼...