こうしてまた歩き出した いつかまた 始まる歌のように...
通り過ぎてく電車のように 風がガラスを揺らしたように 時計の針の刻んだ音が 僕の耳から離れない...
枯れ木に 雨のしずくが落ちて 夕方の雲は 溺れるみたいに脈打つ 空、色を失って 君の手に注ぐ 溢れるみたいに...
振り払おうとして、また繰り返した日々の 理（ことわり）をなんという言葉で、埋め尽くそう そっと大きな雲が 今僕らを包んで 思い出せない景色の中で...
星降る夜を繋いだ 静かに凍る虹からは 透明な雨降り 僕らの歌を掻き消した...
晴天の宇宙に潜って 数えきれないほどの星 掬い上げては零れ落ちてゆく 黒画用紙に染め上げるように...
過ぎ去った夏の日 夜の隅 見上げた まるで永遠のような そんな一瞬でひと夏が過ぎ去ってしまった...
ぬれた夜風と かじかむ指先と ゆらぐ 煙が からみつく先に 流れる 星屑が...
まだ 眠りつけない午後 またカーテンが揺れていた それからさ 目をつむる 僕らは 夢の中ではさ...