神様が世界から消えた日、 爆ぜて色が絶えた僕の視界 凍結、悴む手が震えていた 秤をなぞる午前三時...
八十八回目の世界は既に見慣れ、正の字を書いた 軽忽な三人を戯れに刺して、潰して、首を絞めた 通りの喧燥に目をやれば、白銀が世界を閉じ込めた その身を守るためならば、全てを捧げてやる...
大してこの世界に望みなど無くて 愛して、そんな声は裏蓋が打ち落とした フロイデ、薄らいでく 表も裏も そうしてこの想いは移ろぎ、昇っていく...
明けない暗闇、0と1の列 砂のように溶けた爪先の感覚 薄紙を剥ぐように、垂れていく感情...
なみだも、いたみも、こころも、分かち合う ふたりならどこまでも往ける気がした ある朝、世界はわたしを閉じ込めた...
産み落とされて、持て囃されて、忌み嫌われて褪せていく 忘れられたくないから、煌めく色呑み下す 望まれるため、許されるため、己を諌め瞞す...
さむい、サムイ、まち、ヒト 思考を絶やすことで凌ぐ 嘆きも、憂いも、無駄だと気づいた明くる日...
ブラフを重ねて、束ねて、纏めてカードに込め投げる 数多を啼かせて、咲かせて、沈めて、詫び述べる 高架下の酒場でカンパリ煽ればあの子を思い出す ただの気まぐれでサイコロを渡した彼女のことを...
チャプター1 ありふれた卓で談笑が続いている 母がそっと笑いかけている、穏やかな日 チャプター2...
{虚栄と虚構で積み上げられた都市の片隅で産声を上げた} {××の為に嘘を吐き続ける、ありふれた少女の物語} 紅い雲 煙る蒸気と揺らぐ鉄の塔...