日に当てても透けない 中身は僕にもわからない 少なくとも僕以外はきっと一生わからない...
月を歩くのは君だけだ 長い針が鳴っても 蒼い霧が消えない...
頭が重いから首を曲げている 鈴蘭の花のように 目に見えない 命と名付けられたものに囚われているのだ 物凄く大切なのにどういうわけか誰も知らない...
季節外れの春の音 いつまでさよならに吹かれ踊る どうしようもないくらい変われないんだ...
忘れたいと思うほど それがずっと叶わないこと ひねくれ生物だ 使いづらいな人間は 私は泳いでる コンクリートが作った...
差し出された手の温もりを まるで本物みたいに握った 向けられた先が貴方ではないこと 知らないでいて 吐いていった きれいな言葉...
下駄箱で聞いたのは 2重人格の彼奴 朝一 機嫌悪そうな 音が鳴る 5kmはありそうな教室までの道を...
曖昧さこそ僕らの安心の材料だ 知らぬ間に現実の危うさを許容する 誰もが自身の最適な解釈で...
味の付いた水溜まりがもうほら そこまで来ている 生まれて28年 貯金は歳の数ほどしか見当たらない...
ぼうと東に昇る人生が繰り返し輪を刻む その度飽和した朝を吸い込んで 雨上がり 花を避けて森を歩くんだ...