平日6時始発電車に 飛び込む妄想をしながら まだ慣れない科学に乗って 世界を文章に埋め込んだ...
「寂しくなったら呼んで」「悲しい時こそ話して」 博愛主義になりたいと願うけれども こいつはどうも重いな スーツを着込んだみたいに 貴方を真似て安心を手にしている...
血塗れの唇から 誰にも言えない私に 誰にも言えない事 御冥福告げるこの有様 御暇の出口を この誰にも言えない私へ 誰にも言えない事 耳 目処 廊下 立ってて...
如何でしょう 僕等が歩けば 灰色 灰色 パノラマ パノラマ 哀れでしょう 僕等が築いた ジオラマ ジオラマ ジオラマ ジオラマ...
君が言う「世界」が今 こんなにも歪んでいて 届かない悲しみなら 壊れても見えやしないから 誰かを助けて 誰かを忘れて 誰かに助けを望んでさ...
微かな声を見つめてみたら 小さな意思で歩き出したんだ 優しい雨に打たれて今を 包み込んでも泣かないでくれたんだ 見えない僕を重ねた今は 誰かのエゴも確かな訳も 小さな声で砕けた比喩で 掠れて消えた求めた最期...
「悲しい事ばかりじゃないさ」と言って貴方は泣いて それに驚く僕は考え無しにただ謝った 時が一瞬を永遠に告ぐ印象の夜は...
普通が普通と違うなら 私の中の話なら 「理解し合えたら良いな」と 恐る恐る歩み寄っては まさに...
退屈から逃げ出した先の 恋焦がれていた夢とは 似て非なる 静かな街は...
この 古い机の鍵付の 引き出しの奥に眠る 昔僕が未来の 自分に宛てた手紙の中...