冬の朝 背中の傷 軋む視界 赤いスカート 柊の棘に触れる ヒリヒリと傷が痛んで...
三度目の正直でこの坂を乗り切れたら 跳べる あなたへの思いをこの祈りで届けたい 放つ...
セミの声がする 木々の木漏れ日が わたしを包みこんでゆく 夏の朝の匂い 毎年あなたと 隣で一緒に過ごしたね...
ちらかった僕の「信じるモノ」 また逃げて行く キミが手を離す ユリカゴに揺れる その視線 記憶のキズも もう塞がらない...
銀色の水面に広がる 常の闇 永遠の眠りにつく魚 闇に呑まれゆく 「只、有る様に…」「漂う様に…」存在する...
君と見た夢の続き 知りたくて 水面に広がる環を覗いてみる ぼやけて映る僕の顔が可笑しくて 何もかもがどうでもいいと思えた...
次のかどを曲がると幸せが待っていて… 只、何となくそんなちっぽけな期待を持つ いつも見ていた夢が現実と重なって キミの見てた世界が僕の目にダビングされる...
「まるで奇跡だね」 そう言って ガラス越しに見る 僕は少しだけ、少しだけ 天使の夢を見てる気がして...
俯きぎみの少女の夢を考えてる あれはそう、僕だけしか知らない「夢物語」 あの子の灰色のスカートがヒラヒラ舞う 花びら落ちた瞬間、夢がホンモノになる...