夜空から消えた回る回る花 何もわからず手をとった 細すぎた声 早すぎた歌と 一緒に行こう 消えぬ内に...
子規が 映したその花を 啄木が 握ったその砂を 賢治が 歩いた狭軌を 鏡花が 挿した簪を...
口ゲンカから始まった 二人の出会いは 最悪のスタートだったけど 未来見てた...
好きな色取り出して 得意になって 書き連ねて クズを出す 捨てて 蹴って わめいて 一人になって 子どもになって 空を巡る...
アスファルトを照りつける陽射しが 一人佇む僕を照らし出すんだ うざったいな 目の前が ちらついて歪んで滲む 目の奥から脳天をめぐって 爪の先濡らして落ちてく涙 消えたいな 消えたいな 何もかも消したいな...
色づきはじめた季節が ゆるり流れていく あれからどれだけの日々を 過ごしてきたのだろう 部屋の中を見渡しては また机を揺らした まとまらない頭の中 ただため息をついた...
続きが書けそうな物語 シナリオ探しに 物心ついた僕が残した アメと夢で作ったような世界...
果てしなく続く境界線は 僕と世界を隔離しているんだ 藍色の風 さらりと吹いて そこに微かなキミの声聞こえた 消えそうなライフゲージ 強く抱いて 僕の頬に手を添え 好きと言った...
井戸の外に腕を伸ばした 深い深い 水底で ぽつりぽつり 滴る音が 外の世界を歪ませる...
たたたたた、 た。 声震えて 空気伝って キミを透かしてみたの 柔らかい殻 包まれて...