嗚咽(おえつ)さえ掻き消す大雨 溺れたあたしは息も出来ずに 冷たい身体がここに在る訳を 白い空に求めていた 纏(まと)わりつく孤独に身動きが取れなくなった感情は 壊された言語で哀しい音を立てる...
もしも君が攫われて 捕らえられたとしたら 必ず立ち向かうよ 君を救う為に 茨の森なんてさ なんてことないだろう 君が苦しむのだけは 耐えられないから...
小さな掌に愛を包み込んだように あなたの蕾が 胸いっぱい膨らんでる...
穢れたこの手で 強く握ったモノは何? 痛み刻む爪痕に 目も暮れず血を流す 虚ろな瞳の 人形の様に生きる ...
深い夜に取り残され、 一人心を彷徨わせた。 自分を存在させるために、 ひたすらに生きていた。...
追いかけ続ける日々を 絵空事と言われた ありえないものばかりを 探してると言われた 届かない願いに 胸の奥がきしんでも 投げ出しはしない...
権力(ちから)だけがこの世界を 救うことだと 護ることだと 我らが帝国(くに) すべての民 聖地たる場所 飾りは要らない 向かい風が吹く丘で...
何度も願った 闇の中で瞳閉じて 永遠に続くこの痛みが夢ならいいと… 泣き叫んでも もがき足掻いても この声は届かずに 無情に消えて跡形もない...
黄昏れに紛れながら 今日もひとり歩く オレンジに染まってゆく まぶしく滲む街を 地図さえも持たないまま 永久(とわ)を彷徨ってる 終わりのない旅の途中 刻み込んだ足跡...