損と得の定規は いつだって万能だ 社会というステージは それを僕に突きつけた 熱を省いて 色身を消して...
ヒーローに憧れてた あの無垢な十五の夜 その時に願った幻想を僕等はまだ捨てられないでいた フィクションが嫌いだとかつまらない嘘を吐(つ)いた...
答えて 青く澄む空を抜けて 消える景色に手を振る いつか夢に見た色が...
わかりますか 理解をしてますか 仮想じゃないと言い切れますか 今ここにいるアナタのアバター ドレかな ソレかな アレかな コレかな...
僕の知らない香りで 君がまた僕を惑わせてさ 満たされたばかりなのに 可笑しいねもう渇きを感じてる 赤ワインはお好きですか? 洒落たグラスにオリーブ添え...
うっかり紙で切り裂いた指先から にじむ血の流れが僕に 「生きろ」「生きろ」とわめいてる...
塞ぎ続けるその口をこじ開け抉って 嘘も吐き出して 快楽を手に 心臓は求めて求めて...
虚構 無限 彷徨う、涙が乾けば。 息すら忘れて、死神のギターを掻き鳴らせ。 ちょっと待って懺悔なんて やってらんね。ザッて去って...
午後の陽(ひ)に よろめく交差点 キミの手がそっと 肩に触れた 背伸びして 外した眼鏡 ――よりにもよってどうして今日なの!?...
パッとクールに決めようぜ 夜の暗闇に溶け込んで 温かい光に興味なんてない 「日陰者なんで」 静まり返る十字路に 過去の君の声がこだまする ゆらゆら揺れる 街の灯(ともしび)が...