転がるトリュフ とびだせショコラティエ 何かが始まる 誰もが踊る タソガレ過ぎて ワタシも見失う...
藍色のキャンバス 愛情も飲み込んで 曖昧のコラージュ 相容れず剥がれ落ち また 伝わらないまま 何も言えない 私に向かい...
溜息に融け込んだ アナクロめいた十の指と 贅沢に混ぜ込んだ 自由に泣いた少女は言った 「虫の音よ絶えゆくなよ」 一鳴き応え窓の縁 月の端も暈かす憂世に 踊る人影...
重ねてた かじかむ指に 目覚めるような ミルクの白さ ほてらせた カップの雫 真っ赤なケトル わたしを呼ぶの...
今宵もまたはじまる 仄(ほの)明りの舞台で 歌う術を失くした 小さな 涙のフェアリーテイル...
お決まりの 甘いフレーズも メロディなしじゃダメね フワフワ浮いちゃう...
いたずらな指 微睡み塗れ 探り当てたよ 僕らのかけら ちぐはぐにでも 語り出すから 川原の先で 何かが騒ぎ また囁いて 木の間の道を 踏み入る僕に 差し伸べた...
涙堪えめくるアルバム あなたに告げた 「またね」 でも 今あの日に 戻れたなら 言えなかった この 言葉で…...
いつも そばにいたんだ きっと 幸せなんだ ひとり 迷い明かした めいろの中でも いつも 見てくれたんだ きっと 待っていたんだ キラリ 瞬(またた)くのは 後悔と ありがとうと...