泣いている今日も一人 届かない空を見上げてる 移りゆく季節の中 僕はどこにも行けないまま...
くすんだ光 空を埋め尽くす 空気は重い 瞳の奥の闇...
透明な雲の先 黒電話のベルが鳴る 脱げ掛けのミュールをぼんやりと履き捨てて 気づいて ここに居る影を 虹を探す 届かないから...
ゆっくりゆっくり落下して 黒い線で埋まってく 息で飛んでゆけ そのまま消えろ ちっともすっきりせんからさ...
なにも言えない だって言えばそれが僕になっちゃうから 口から出たそれは半分も僕じゃないな 言葉にすれば間違うの...
憂鬱な午前2時は大好きな音楽を聴く カーテンが透けた先には僕の大嫌いな世界が ゆっくりと流れてく 僕を呼んでいる 耳を塞いだら眠りに就こうかな...
日差しは和らぎ 肌寒い秋のこと あなたは とうに消えた夏の風に浚われていった 羽を撃たれても あなたを思うよ 届け 声よ...
赤鼻のトナカイさん 今日は誰の幸を運ぶの? 雪が積もってきたけれど くる時は気をつけてね...
僕らは 今でもまだ小さな種で さざめく 風まかせて羽ばたく それから 綻(ほころ)ぶ世界に火を灯し さよなら 眩(まばゆ)く途切れ流れてくまま...
はい もう終わりだ 泣いたって駄目だ 嫌われたんだよ きっとアレだ さあ では見繕(みつくろ)っていた顔は 殺すことにしよう...