あの日のサマータイム永くて短い夜が始まる ほどけた靴紐を垂らして急ぎ足で歩いた つまづいても悲しいことじゃないって...
折れた傘を眺めた 雨粒が滴って 僕の手をすり抜けて 誰かの死骸に落ちた 「幸福とは何か」 そう問い掛けるように もう動かぬ背中 そっと優しく撫でた...
白痴の猫が鳴いて 浅はかな夢と分かりながら眠る ずっと、ただ寄り添った...
雨に濡れたまま破れた傘をさす 「無いよりマシだ」って黒い猫が笑う 言葉に撃たれた虫 食いの心に 沁みこむ雫が命を冷やす...
呆然と眺めてた 目の前の自分自身は 白い顔 息もせず...
目に見えない声もしない 透明無色の僕たちは 闇の淵 息を潜め...
届きそうなあなたの姿は 遥か遠く世界を隔てて もう私にあなたのため できる事は無い...
絡まり続けてる僕の世界 少しずつ居場所は削られてく 頷くことだけが上手くなって 何処にもいない僕を吐き出している 「当たり前」が絡み付いて 思うように息が出来ない 神経質 分かっているのに繰り返す...
夜から消えた 三日月を追って 飛び込んだらもう 人じゃなくなった 灰に塗れた 君が紡いだ声が...
毎日この場所で君を見つめ 退屈な日常過ぎてく 鏡に写る君を見つめ 気づいて欲しさに手を伸ばす 届かないことは承知 許されないルールが阻む 他人にとってそれは同じ 生まれた時代が違うみたいね...