雨のようだった ステンレスに筋を作って 流れていく赤色が...
僕はあの日死んだ 雲の間に差し込む光に目を焼かれた 吹き過ぎた風に浅はかな自分を呪った 吐き出した言葉の意図も まともに考えられなくなったみたいだ...
「ねえ なんで泣いてるの? 君は僕にそっくりだから かわいそうに 目隠ししてあげようね」 頭の中の声 「もう救われたっていいだろう」そんなことを言って笑った 君が...
一つ息を吸って また消えてゆく音 麻酔に頼って 時計は回って...
吐き出そうとした 毒を飲み込んで 僕は今日も息を吸う 息を吐く 胸の奥が汚れていく...