仇花すっかり舞い散る季節 踏切の向こう側で泣いてる プラスチックベルゼブブの羽音 愛想笑いで今日もやりすごす...
やがて空は澱の彼方 まるで夜のまだら模様 毀れ落ちた雫...
あきれた夢 街はすっかり 無窮の空に溶けた 君と二人っきりでやっぱり 時間を眺めていた 指先だけが 重なってさ このまま居られたらな...
痒い痒い 蚊 蚊 炎天下真っ裸 ストレスマッハ 見失った蚊 宙を舞うステルス 狙いを定めて 一瞬の隙 一瞬の隙 殺虫 防虫 忌避 ディート 抗ヒスタミン軟膏 resistance!...
流星に追いついて しまうくらいのスピードで 過ぎていったいつかの 運命がまとわりついて 透明になって 僕ら夢の彼方...
千切れた影は 針の筵(むしろ) 叫ぶように 嗤(わら)う怠惰 希(ねが)うせいで 朽ちた世界 満ちた月を 磔(はりつけ)にした...
驕れ笑え 不眠の至り カビた闇路を練り歩け生成り ここで 婦人の旅路は終わり ペテン師に騙され泣いている でもね 舌と舌鼻と鼻くっつけたら頭痛いのも治っちゃうのに...
隘路に根ざした毒蜘蛛の糸 まんまとかかった人々の群れ 鉄澱の中で見たときよりも 一層眩しく輝いていた いきり立った前頭葉がまだ 磨りガラスに向かってがなってる...
もう戻れない 君と歩いた季節 僕はこの街にも 生きる道を見たよ 誰も知らない 僕ら出会った意味を...
初めまして 僕ら出会う 小さな街 小さな場所 覚えている あの日のこと お互いに 探りながら...