笑えもしない冬の夢と 風さえ吹かない記憶の底 針のように細いその葉は あなたが吐いたいつかの言葉 正しいか間違ってるかはもう既にどうでもいい...
     
    
      
      
      アルバムの中の亡霊と 音の海の中の光に 手を振り 背を向け 歩き出す 勝手な約束を交わして...
     
    
      
      
      目には見えていないけれどぼくたちは引かれ合う。反証不可能なだけで此の世は死んでいる。 主義主張違ったとしても余さずに分かち合う。前倣え絶対論に血反吐。何時か見た可愛い子の 名前は秘密。相互公平で食べていくには不可欠。心情なんて考慮はしない。御互い斬捨御免が...
     
    
      
      
      拡がる空 見渡すほど 空白を埋める白さと 鮮やかさを 覆う黒は...
     
    
      
      
      傷つけた分だけ優しくなれる? せせら笑い 刺した×××× 行き着いたここは石の海...
     
    
      
      
      甲乙付け征く旅を 続ける御鞘の咄 黒錆付く手が 管に乗った 瓦落吐瀉 無様に為って 辛酸を舐め 鬮って 何某かを捨て...
     
    
      
      
      握り締めたわたしの心のアルバムが、 いつまでも両の手を塞ぎ続けている。 握り潰し歪んで錆付いたアルバムが、...
     
    
      
      
      鴎の飛び交う夢に悖るかい 答えをばらしたらやっぱり睨むかな 重ねた時間の長さに添えどこんな錆じゃせめて傷にもなれないや...
     
    
      
      
      愛されたい 憂う夕 「それじゃあ明日ね」 言葉 モダリティ あぁ誰か気づいてよ...
     
    
      
      
      神聖な王座の裏 厨芥(ちゅうかい)に手をかけたハイエナは 汚れた靴のままで 寄生の防人(さきもり)に就きえた...