お目覚めの熱い紅茶淹れたなら パン焼いてオムレツ焼いて 使えない使用人にも焼きをいれましょう 焦げ目キツメ シャツを着せボタンしめリボン結んで靴下するり 仕上げに眼帯を これぞシエル・ファントムハイヴ卿 私の主人...
今宵も虚ろな瞳 鏡に映しだされる躊躇いの 翳はまたいたずらに濃くなって 灰色な息をつく さあ抗って これは沈殿する世界 違うでしょう?貴方立つ場所は……...
ファントムハイヴ家の 使用人は 坊ちゃんが望む事を 出来なきゃいけないんです ファントムハイヴ家の 使用人は どんな困難な事も 出来てアタリマエ...
あたたかい夢を見た 草原でお昼寝をする夢 あの時 僕の上にうかぶ 雲 わたがしみたいだな なつかしい歌がある 木の上で鳥とうたう歌 木もれ日 僕の耳にささやく 音 オルゴールみたいだな...
たとえ…終わる事の無い悲しみがあなた奪っても 離れてゆく心など此処には無いと言って 駆け寄った背中に問いかける明日がどんな形でも 揺るがなかったのはもう信じる事を忘れたくなかったから...
花も樹も僕らもカナシイ 空に向かって伸びるしかない うつむく度に僕らはきづく そしてまた見上げる…...
冷たい涙をたたえて 時が満ちる頃 貴方は光を探して 闇を開くだろう...
暗闇の中で睦み合う 絶望と未来を 哀しみを暴く月灯り 冷たく照らしてた...
雨の日は 庭に出て さりげなく 聞こえてくる 弦の音 身をゆだねながら 赤い薔薇 手折ろう 彼(か)の夢が 続くなら...
刹那 希望 剥がれ 意識 失い 遠くに聞こえる涙 今夜 命 惹かれ 業火 蝕み 暗黒に潜みながら...