唐紅と帯びた心臓が 滴り落ちては色を増した トントンと拍子に贋て...
夜もすがら荒んだ藍と灰の隙間 閉め切った瓶の奥底には 黒ずんだ砂糖とオレンジ色...
鈍色の街に雨が降る 快晴はどこか薄れて低迷 ぞんざいなあなたには...
あーやんなるな この部屋も生きてるのも 吐き気がする...
絡まったイヤホンほどいて 他愛無い声を遮った 騒騒しい街の雑踏も...
踏み出した足跡に対とした たくさんの恐怖、攻防戦 諦めたら楽だって...
窮屈と鏡合わせの退屈な淡い痛み 綻びも諍いも喜々と舞い込んだ 曖昧な言葉探しに...
暗澹と流れる景色に 噛み切った声を飲み込んだ 正常と呼ぶには不毛な...
迷宮に隠れこんだ すりガラス越しの表情 いつの間に君は僕の...
環状線を乗り過ごし 揺れるまま身を寄せ合った 偽物の花束でも...