在ることももう無いことも 全部いいよ ここに仕舞っていて 合言葉も意味は無いよ...
声が出なかった 息を吸うことすらできなかった 暗い暗い帰り道を 独り斜め上の空を 悪いのは誰とか どこがどう違うだとか...
腕の中で震える 声 声が聴こえる 手を伸ばし探してる その何処に僕は居る 昨日のことも忘れることすらも慣れていく...
そうやって選んだものを毛布で隠して 大事にしていたなんて思い込むんだ いっそ狂った方が世界は綺麗で...
僕らは遥か遠く彼方を目指していた 誰一人として辿り着いてもいないような宙 その横顔が余りに綺麗だったから...
春が終わる頃に 迷い込んだ森の中で 赤いポストを目印にして...
僕を連れてって 浸み込んでしまう前に 見えないまま掴みたいとか どうせ叶わないからさ 手はずっと濡れていて いつか落としてしまうこと...
レイニーブーツ 代わりに溺れて 行けないところまで哀しみを弾くだけ...
人気のない繁華街 遠くでぼやけた喧騒とライト 快速は臨時停車 行き先不明のタクシー 浮ついた足を拾って 寂しくなった手に触れた...
真っ新自由帳にきみのエゴを挟んで透かした 透かしたから どこかで貰ったボールペンを握ってなぞった なぞったのだ...