ある日あの子のカバンにぶらさがる なんだか奇妙な人形を見つけた どうやらそれは願いをなんでも 叶えてくれるっていう素敵な人形...
週末に伸びる影 空を閉じる雲 藍色に染まる街 気の抜けた空気...
移り行く時代嘆いては溜息(いき)を吐(つ)く 貴方の髪に揺れるのは華簪(はなかんざし) 朧(おぼろ)に欠けゆく月の裏に隠した 二人の秘密が溶け出す...
この争いに勝って 無事に君のもとへ帰れたら 伝えよう 電源 OFF の電話と今まで流した涙 全て 謝ろう 土産を両手いっぱいに 抱きかかえて 明日この手が消えたとしたって 忘れはしないだろう...
壁の隙間から 何かが覗いてる 耳を塞いでも 聞こえる話し声 頭の中に 何かが住み着いてる 耳を塞いで 片隅でうずくまる...
僕が君の“たった一人”になってあげるよ 蕩けるクリームに身体を浸して 貪る誘惑の香りは甘い白 しゃぶる指先に...
偽善者に殺された- 御託並べてばっかで 良い年齢(とし)こいて 僕のこと気づいてる? 性懲りも無く 馬鹿にしてくれちゃって...
駄目な生き方が 板についてるんだ 何を言われても 痛くも痒くもない 言われたこと全部 そのまま抜けちゃって 周りの目なんか 気にしちゃいられない...
駅の階段降りたら もう真っ暗 自転車置き場に向かいながら ケータイを見る 待ち合わせ時間まで まだまだあるし そこの屋台で焼き芋でも買っていくかな...
息を止めて 瞳閉じて 季節が語りかけてく 寂しさだけ 切なさだけ 僕の背中見つめる 殻の中で 闇の中で 静かに震えて止まぬ 涙の海 泳ぐあなたの 熱だけ感じてる...