心がじっとしてちゃいられない 満ちてきた時を掴みたい 殻なんか思いっきり 破けるさ 絡まる鎖は 断ち切れる...
誰にも悟られずに 種は土に眠る いずれは散るだけでも 長い冬を耐える...
決して忘れはしないだろう いつまでも信じてゆけるだろう 書かずに伏せた 最後の一行が 誰の心にも かならずある...
言葉もなく旅立つ 後ろ姿 二度とここで会えなくても 再会を待つ 嘆いても戻らぬ...
夜明けまで 未だ遥かな空に 鳥たちの影は何処へ向かう 僕はいま なにをするためにここに 立ち尽くしているのだろう...
思うより速く 満ちてゆく雨音 気がつけば川が そこから生まれる...
風の罠が 約束を拒む 闇の壁が 希望(ゆめ)までも阻む...
終わりなき道を歩み 心奪う荒野の果てまで この世に生まれ 授かった意味を現在(とき)に刻む 紅い月が水に浮かぶ 深い記憶の中の理想郷...
枝の折れた樹は なにを伝えるのか 音のない風は 何処へ吹くのか 幸せはどれだけの 悲しみの報酬(むくい)でしょう 涙の嵩 測る日々よ...
地上に線引く 神の一筆(ひとふで) 夜明けの静寂は 何処へ雪崩れる 激しく脈打つ 胸の羅針盤 導く先は 空の果て...