C グラスと交わす口付け シンガポール・スリングが揺れる くちびるがしずくに濡れたら...
青く青い空に 漂う雲の船 ゆるりと 地上を見下ろしながら 白く淡い舳先 彷徨う空の海...
遥か彼方雲を抱く空に風よ恋しさを運べ彼の地へ いつか帰る人を待ち続けて何度巡る春見送っただろ。 祭り歌声髪に挿した花色褪せぬこの胸の中ざわめく。 青い草に思い揺さぶられるけれど今も寄せる心は永久に響くよ。...
今 最後の雪が降る 思い出とこの街 ほの白く染めてゆく...
青褪めた唇に今 私の紅を移し 色を乗せてあげましょう...
今走り出す僕たちの道 輝きを追いかけて 言葉は要らない...
ほんの些細なトゲが小さな傷作る 痛みが鼓動に響き涙零れる 何の気なしの言葉が微かな傷残す...
遠くに浮かんだ月を見上げて あなたのことを思い出した 少しずつ薄れてゆく痛みが...
闇を染めて咲く花 はらりふわり 風に舞い散る 恋に泣いて色付く 仄か紅く儚い艶(いろ)よ やがて土に還る時 愛し人の真名を刻んで 縁繋ぐあやひも ゆるり根を張る 大地切り裂き...
見上げた月が 緋色く染まる空に 今宵すべてを...