昼下（ごご）の劇場にぽつんとひとりで あなたが待ってた 背後（うしろ）から見ると少年の頃の 面影があるね...
川面に映った飛行機雲 小石で揺らして 黙って泣いたね 何か僕に隠しているの...
風にふくらむ 白いアナタのシャツに まぶた 何だか チクリと痛くなるの… さか道すべる 自転車のかげ 遠くなるほど 心に...
ねぇ 夕暮れが やがて 肩や空を抱くと もうすぐ ボールの 行方さえ 見えないね...
おやすみ 三日月 窓辺に 浮かんで 枕の下 そっと 写真を１枚...
Ah―生意気（なまいき）なこと言ったあと 何故かしらぽつんとしてしまう Ah―偶然のふり待ちぶせた ゴメンネと素直に云えるかな...
＊呼吸を止めて１秒 あなた真剣な目をしたから そこから何も聞けなくなるの 星屑ロンリネス...
すぐに逢える サヨナラさえ 僕は知らずにいた ひとりじめを 告げたバツと キミはふくれてるね...
風が踊るグランド ベンチの隅 だれかがほら 忘れて行ったわ ユニフォーム 汗にまみれ あちこち破れかけて 手にとると 涙が出た...
まっ赤な詩集の隅 初めてあなたからかけられた 言葉が写してある 息切らせながら坂道を駆けた...