深い眠りから覚めて わたしは世界を見たの 冷めた肌の人形たち 並べられ静かに座る...
坂道沿いに続く 花の色 空の彼方に 貴方の揺らぐ背を 振れる髪を 思い出す日和 一撮み程度の 勇気だって 在ったのならば...
今は昔、大きな屋敷に生まれた少女がいました 使用人だらけの家はとても狭くて息苦しかった みんな同じカラクリのよう...
私を育ててくれたのは 小さな女の子でした 初めはペットに食べられそうだったけど 私を地面に蒔いたら大きな花が咲くと知って あなたは胸を躍らせていましたね...
刻まれた時間の渦の中で 僕たちは再び出逢えたんだ 過去を取り戻せた 一億分の一の奇跡...
哀婉一片 糸の先、 霞んでは揺れる 春の花 雨だれ連なり一滴、...
まどろむ時にただ するりと流れ落ちて まぶたの裏側に 見慣れた景色...
蒼きこの世界へラブラドライトたる深淵を… 奈落に堕ちた景色を味わう そんな苦痛すら無味と果てる それでも貫き続けたいこと...
遠くで鳴り響く 茅蜩達の 想いは 夕暮れの空へと消えてく 静に流れゆく 橙の空 明日もまたここで あなたを待ってる...