暖かくなってきた日の午後 向かい合うカップ注ぐ紅茶 真っ直ぐに見れず目をそらして...
夕日沈んで 二人 裸のまま 起きたばかりで とても眠たいわね 夢の中でも彼にキスをしたの...
そっと夢ひらく 隠れていた不思議な陽 扉叩くのは 物語のはじまりの合図...
まさに時代は妖怪変化 嬉し妖かし血に刻まれし 人間如きじゃ目でも追えない...
バニラの甘い香りを添えて ふんわりシフォンケーキと、君と（君と） 濃い目に淹れた紅茶とミルク...
蒸らし淹れた紅茶に ひと匙の愛を それであなたが微笑むなら 解けた砂糖みたい 甘く包みましょう...
白うさぎの穴に落ちて 哀れ 愚か アリス嬢 不思議の国歩くほどに...
二人で作ってみた 少し手間のかかる洋食料理 上手くいかなかったところは まぁあるけども 紅茶ふたつマグカップはこれ 旅先で出会った思い出のもの...
────とある夜、どこからか悲鳴と気狂いの笑い声。 夜のとばりが降りた街並み、狂った月が下品に笑う。 妖しく光るジャック・オー・ランタンは「今宵は良くない事が起こる」と言った。...
重ねてた かじかむ指に 目覚めるような ミルクの白さ ほてらせた カップの雫 真っ赤なケトル わたしを呼ぶの...