およそ必要なものはもうあった 求める前に与えられた 逆に満足できないという まあよくいる箱入り娘...
可愛いあの子が瞼にちらつく あの子を感じる全てが欲しいと 私のあの子がこちらに近づく...
影すらもない 真っ白な部屋 きれいな形の 小箱が一つ たったそれだけが 僕を引き込んでいく...
一人で箱にうずくまる 一人で息を潜めてた 誰かと繋がろうなんて一人じゃ思いつかないさ 押さえつけてた心がザワリと鳴いた……そうだろ?...
小さなオモチャ箱 僕らにとってこれが世界なんだ ほらまた僕らを並べて 数字で整列させる...
箱から溢れる目紛らしい言葉の列は長く 箱から溢れる白白しい嘘の出来栄え酷く 箱から溢れる痴がましい真実の意が怖く...
閉鎖の箱で順繰りに 自分の番が来ぬように 閉鎖の箱で8の字を...
直ぐに帰ってきて 部屋の外から 疲れを知らなかった 小さな脚で 電池切れの時計 消しかけの落書...
錆び付いた紅茶の缶の上で見つけた 埃を被った「魔法の小箱」 時間の止まった屋根裏部屋でもう一度...
振るったライトカラー 台で踊る君に 見えるように...