もう痛みは感じなく 裏切りを繰り返して 擦り切れた心のまま 彷徨う 鬼の鳴く、夜に、己を満たして、 感情も 捨てることで 導かれるまま...
月の光に染められて 蒼に彩られた 私に触れた恋心 きっと気づかなくて 温もりも、その冷たさも まだ感じられるのに 何故だろう 募る想いは あなたを見つけられぬまま...
いつの間にか生まれた レンズ映(は)う回折現象は 私の視界を曇らせた ガラスに息をかけた様に ...
一人掬(すく)った水の零れるのを眺め 玉響(たまゆら)の淡い夢のよう 青く優しい波の飛沫(しぶき)に包まれて 言葉もいらない世界へ 沈む...
白衣の襞埋もれた指先は凍てつきし氷柱 啜る声もしめやかに項垂れた花は列 どれ程に穢しても 彼は遠い国で清いまま...
凍てつく吐息は白く貴方は何を歌うの? 氷壁に眠ってしまった貴方は何処? 空に掲げた手に集った歌は誰のため?...
繋いだ手 握りしめ 綺麗すぎる夜空 夢に見舞い 別れ名草 妖かし常なれど 内に秘めた 言霊さえ 打ち消される 定め...
前髪かすめた つむじ風 選ばれし運命 動き出す 飾りじゃないのよ あたしたち なんだってやれる信じてる...
紅い雫滲む口唇に ふわり嘆きの霧触れてゆく 空に浮かぶ鏡美しく 遥か暗夜-よる-の彼方照らしてる...
その泉の底には 月が密(ひそ)かに眠る 水面を突き抜けて 空に映る月影 翠(みどり)の鳥が高く鳴く それを合図に目を覚ます Moonlight 玉響(たまゆら)の Moonlight 幻(まぼろし)...