病葉泥濘るむ地上は つづく足跡 覆い隠して 斑に滴る月光 木々の隙間から僕を侵し...
はるかな遠い昔 この手は翼でなく 双つの剣で 草いきれの褥で...
もし言葉を持たずとも 風のように わたしたちは 歌い続けられるかしら 誰に教えられずとも...
数えてみよ さあ心を 荊が巻く身体の中 あそこここにそこにも在り 弾け裂ける...
幸福の種 いかがと 地獄に棲む天使が 売りにくるのなら 不幸の方 お安く...
まぶたをあけてなお 闇ならば 夢の底に留まりましょう この身覆う白い緞帳(カーテン)に...
朝もやの中 続く白い道 鳥のさえずり 挨拶かわしながら...