咲き初める菜の花の海をひとりそぞろ歩き 丘の馬のいななきと共に風走る その巣立ちを止める事が出来たのだろうか すがれた胸に茨が巻き付いていく...
悲しくてただ切なくて 何度も名前呼ぶよ 忘れかけてた温もりを 教えてくれたのは貴方 冷たい朝に目が覚めて ここはいつも霧の国 孤独に満ちた思い出も いつも君が癒してくれる...
導きの下に集う 藍色の世界で 悲しみのような灯火 小さく光ってた 歪な歯車 光る砂時計 霧の向こう 貴方は微笑む jeremiad この眼に 無慈悲な孤独を呼んだ...
下り坂の終わりにある 赤い月の照らす時計 まだらの夜 途切れながら 渇く地平線に向かう 風車にかき消された 烏と蝸牛の影...
母なるこの海の深さを 胸に抱いて 歩くよ たとえ風が強く...
壊れた君を抱いた 瞳閉じたままで 触れてるその間だけ 僕は何もかも忘れられる...
胸を貫く痛み 剣先ツタウ滴 温もりだけを宿し 何度も声をナクした 正義とか悪だとか 名前をつけて哂う 吸い上げた憎しみも喰らい尽くして捧げた...
いつもの朝がきて 日が昇れば のぞく窓の外 霧の海で ぼけた白の世界は 今日もまたやさしくて...
慟哭に垂らされた 辺境の歌声を海に ささめく色 尊名の崇拝対象 枯れ落ちた指先で掴む...
書物のページの間に 生きた男がいた 汚れた長い外套に 背負うギターケース 何かを探しているのか 誰かを訪ねて行くのか...