静寂の透明な部屋 君と僕が二人 淡い蒼を揺らしながら燃え尽きるその体温 君がくれた雪は溶けて氷柱になり果てた...
やがて鎖と化すだろう それを咎む全てのものたち 恐れをなして立ち向かえ 若き思量果敢なものたち...
君の気持ちは紺碧(アズール) 真夏の空の彼方 僕の気持ちは半透明(ルーセント) 君の瞳を透して見て ぼんやり何色?...
数秒間 幾億の 瞬きが 夢を見る 夕闇は 脅かす 七色の 君の color 鏡の中で宙を掴む 浅葱色の視界は panorama 形を変えて十を刻む 鎖繋がれた慈悲の迷路...
夕暮れが両足を染めていく 水たまりを蹴り上げ 三叉路の紫陽花達は 頬を濡らし空を仰ぐ すれ違った自転車は浅葱色 坂道を滑っていく 大事なモノを忘れぬように車輪を廻した...
薄い膜が張っていたんだ 心の音 遠く ひとり部屋で 膝を抱え...
彼女は時々 目を覚ます 文字の間から 教室のざわめき そして再び 視線を落とし 活字の海へ その身を委ねる...
いつもと同じ 窓を開けたら いつもと違う 空を感じた 差し込む光が ぼやけた視線を...
月陰る闇に咲く華 底知れぬ深淵を見つめた 時を漂い続けた君は...
永遠に総てを包む AZUR 何故に 罅割れた枠の先を 識った 疾風(かぜ)に音を奪(と)られた 僕に 秘めた想いは 逆衝動へ散った...