今朝窓を開けた瞬間 気配が違う気がした 始めるなら今日しかない そう思ったんだ 海沿いを走る 南風に髪ほどいて 何にも縛られたくない...
つま先からちょっとずつ生まれ変わってく気分 名前はまだない 始まった物語 最初の１ページには 風の中に立つ人が ああ 夏草の匂い 湿った空気と 打ち寄せる波の音 ああ この海が何とつながってるのか 考えているの...
せめて一度くらい 振り向いて欲しかった せめて風のように ただそばにいたかった...
いつもの町の いつもの風景に モノクロの風が 吹いている 微かに香る 躊躇いのカケラに 心のどこか 揺れている...
通り過ぎた 風が残したのは 懐かしい匂いと 「ぽつり…」雫の音 キミの上で 光はじけてゆく 届けたい言葉は 胸の奥にめぐる...
まっすぐな瞳 いつも黙ってる 夢を見るたびに そっぽむいて笑ってる...
本当の傷は痛まないよ 声と言葉 失くして ただ涙が あふれてくるだけ 理想に満ちた あの頃の 心は今は荒れ果て 矛盾ばかりの 自分を生きてる...