薔薇の咲く森の中 少女は迷い込んで 帰れずに泣き出した 其処（そこ）で彼と出逢った 狼の姿 人語を話す彼は 少女を導いて森の出口へ連れて行った...
彼方から風が 絡まった意識 微かに触れば 割れ目が広がる 柔らかな声は 静まった景色 儚げな色に染め 掻き消えた...
未だ醒めない夢に 今は敢えて祈りを重ね 囚われたまま いるんだ 故に 駄目な自分なクセに...
アナタの頭の中のありふれた数多の愛と 目眩するくらい生温かい甘いチョコレート カラメルソースを絡めて固めてしまうの 果実の真実 感じる...
風が夜道を撫でる時にひっそり集まって 街の片隅の灯の下で 拉（ひしゃ）げる音色達 胸の奥にある洞穴に すんなり住み着いちゃった...
目覚めた瞬間 私は水に包まれていた そっと魚達が語りかける 「君の瞳は僕達に行けない 深海にね、少しだけ似ているよ」...
見境の無い 一切の灰 食い散らかし廃棄した残骸 綺麗な花に 映（は）える危険に 歪（ひず）む不思議色が廻（めぐ）り逢い 時にトキメキ 其（そ）れがシゲキ 流し込んでいた けれど何と無く足りない気がするね...
刻まれし過多の劃一（かくいつ）は 名付けて此れを個性と 勇ましき過去の解体は さらばえて重ねた盃（はい） 歴史ある浪漫の欠片（かけら）は 是空（ぜくう）から其れぞ帰墟（ききょ）と 正に我知らず 押し並（な）べて 鏡を見ぬ愚かさよ...
何度となく泣いていた 涙は流さずに 自覚はないままで 悲しんでいたのでしょう 自分勝手な人ね 最初は思っていた だけどその自由さに憧れ始めた...
フリフリな服 可愛いフリ 古（ふり）ぃ感性 奮い立たせ 完成間近に篩（ふる）いかけ 本気（マジ）で振るった刃に露散れ メロメロになってバラライカ ギターと戯れヤラナイカ 嫌よ嫌よとヒヤシンス 色によりけり...