昔むかしずーっとむかし とある町に、 サーカスに憧れる少年が居ました...
ああ どんなにも素晴らしいお菓子でも満足しない 砂のような味噛み締め 空腹は紛れぬ あの日に 誰かに囁かれた気がしたような…… 「誕生に感謝を。それでは、極上のお菓子を♪」...
響く声の中 聞こゆ香り 紅く 散りし薄墨が ゆらり 染まりゆく 滲む空の下 一人立つ影は 銘(いろ)無き刃を 高く 振り翳し――...
目覚ましのベルにおはよう 天気予報は晴れマーク 今日こそは「まだ見ぬ君」に会える? なんて 髪型は今日も上出来!...
駆け込んだ 月陰の真下で すれ違い 振り向いて 瞬き 手招きで 呼び寄せば 煌めく 一夜限りの 好奇心...
憂いた瞳でなぞった 読みかけの文庫本と 氷溶けかけてるグラス 窮屈そうね 「飛び込みたい?」それなら 僕が背中押しましょう 空間を作るMusic Track no. さあ、教えて!...
鍵はとうに 逃げていったよ 君に「サヨナラ」と 託(ことづ)けて 此処が何所か 知りたいかな? 敢えて言うなれば 「迷宮(ラビリンス)」...